相手を思うということは

瑠美とずっと一緒にいたお盆休みの前半

一緒にいることが当たり前のように感じて

その時間はあっという間だった

一人の時間

考えることは瑠美のこと

言いようのない不安が

なぜか心にうっすらと影を落とす

理由はない

と思っていたけれど

きっと俺の強い思いが

影を作っているのだろう

失いたくないから

失った時の不安がある

これだけ思うということは

それだけの不安も抱えなければいけない

俺は俺に自信がなくなったからなのかな

そんなことはないはず

今までの時間と俺と瑠美の思いが

そんなことにはさせないと信じている

思いが強すぎる

強すぎるから不安なんだ

こんな気持ちは久しぶりで

人並みにいろいろなことを

乗り越えてきたつもりでいた自分にも

まだ対処できないこと

思いが強すぎる

強すぎるから

味わったことのないような

不安に襲われているだけ

瑠美は悪くない

俺が乗り越えなきゃいけない壁

絶対に乗り越える壁