言葉を残すということは
思いや、考えや、意思を残すということ
それは俺が生きた証
それはいつか変わり
それはいつまでも続く
*
昨日は雪が降った
雪の夜があんなにも明るいなんて
34年目の冬に改めて気づいた
*
当たり前にいろんなことが起こり
当たり前にいろんなことを思い
今日も1日が過ぎていく
*
その日常や感情を言葉にする
それはとても尊いことだと改めて感じる
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きみは何を考えて生きているかな
少し離れたそこで
俺の知っているきみよりも
痩せてるのかな、太ってるかな
俺はきっと、きみの知ってる俺より
*
それでも
心の中のきみは
きみのまま
*
あの遠い春
あの遠い夏
あの遠い秋
あの遠い冬
その瞬間を一緒に過ごし
それからずっと思っていた
俺もきみも
二人は思っていた
心の中の俺ときみを
*
それを知らされたのは
遠い日々から何年も時間が過ぎてからだった
*
言い出したきみも
ずっと心の中に閉まっておこうかと
悩んだって言っていたね
でも、伝えてくれて感謝してる
救われた気がした
世界で一番好きだった人に
世界で一番好きだったと伝えてもらったから
俺の中で世界で一番好きだった人ってことは
きみの思いとは別に
真実であり続けたけれど
そんなきみも
俺のことを苦しいほどに好きでいてくれた
そのことに
本当に救われたよ
本当に嬉しかった
本当に辛かった
もっと頑張れれば良かったって
だけど
本当に良かった
*
愛した人が
俺のことを愛してくれてた
俺がどれだけ好きだったか
わかっててくれてたし
きみが俺をどれだけ好きでいてくれたか
あとで知った
そのことは
ずっと俺の宝物
若かりし青春の宝物
うまくいかなかったからこそ
輝く宝石
*
遠い過去
21歳から23歳くらいだったかな
今ではすぐに思い出せないくらい
時間が過ぎてしまった
だけど
その頃俺は大学生だったこと
その頃きみは専門学校を卒業して
歯科衛生士として働いていたこと
そういう時期だった
*
俺はすごく細かったし
髪の毛も長かった
今思えば大学生らしかった
大学生らしくなかったことは
いつもの遊びの友達は
みんな社会人で
身の丈にあわないような
高級車に乗ってて
同じ大学の友達なんていなかったこと
俺も33セフィーロをもらい
30 ウィンダム を買い
そんな時期
アメリカで走ってる日本車
そんな車が好きだった
セルシオ、クラウン、シーマ
そういう日本車セダンの王道ではなくて
USっぽいセダンが好きで
それがアイデンティティだったな
そんな車できみを迎えに行ってた
きみもハリアーに乗ってたな
No.730の
その車がきっかけで喧嘩したことも
今では笑い話だね
*
きみと初めて会った時に思ったことは
テンション高いギャルだなあってこと
そんな人は俺みたいな大学生のこと
バカにしてくるんだろって勝手に思ってたな
でも
そうじゃなかった
きみはテンション高いギャルだったことは
確かだったけど
本当は真面目で
礼儀正しくて
大学に行ってることを評価してくれた
*
見た目は金色に近い茶色い髪
お腹の出てるTシャツ
へそにピアス
そんな見た目なのに
明治大学ってすごいねって言ってくれた
俺の中で
きみの見た目で
大学生をちゃんと評価してくれる人
初めて出会った
そういうところが
大好きだった
人はきっと認められたら嬉しいし
ギャップに弱いなんて言うけど
恥ずかしいけど本当にその通りだった
認められることは少なくなかった俺の人生
それでもきみに認められたことが
本当に一番嬉しかったよ
物語が始まりそうだね
今日はここまで
*