then

俺の生きてきた30年

その中で恋愛はとても重要な要素で

そしてそれは家族に繋がるから

そして子どもに繋がるから

そして次に繋がるから

そういうもの

今の俺には瑠美がいて

瑠美とのこの先が俺の選んだ道

後悔も悔いもなく

むしろ感謝してる

思い出すとしたら

今日久しぶりに会った

瑠美と出会うまで

今までで一番好きだったけど

男と女としてうまくいくことがなかった

きみ

あの頃から

目がぱっちりして

スタイルが良くて

元気そうで弱いきみ

メンヘラとかではなく

一生懸命だから

その分感じることも多いきみ

久しぶりに会って

改めて思った

きみはメンヘラじゃない

そう思えてよかった

俺と同じように

一生懸命生きてるから

感じるだけ

あの頃の話をしよう

なんて映画の始まりみたい

もう6年以上前か

俺のヘアースタイルは

肩くらいまでのミディアムヘア

両サイドと襟足は刈り上げてた

不良大学生のあの頃

愛車はバイト代で無理して買った

ワインレッドのノンスモークで

ベージュ革シートの30ウィンダム

ホイールは19インチ

今みたいに自分では選べなかったから

保育園から一緒の仲間にもらった

そんな俺のえんじ色の愛車

迎えに行く藤岡

あの頃のきみの家

新町の自衛隊前

17号から右にそれて

川沿いを真っ直ぐに進む

家から40分?

人生で一番短い40分だった

だって

その40分の先には

きみがいたから

金色に近い茶色の髪

下品じゃないその髪

ファッションは西海岸

俺の好きだったウェッサイ

黒いコンバースがお似合いだった

今でも鮮明に思い出せる

思い出そうとすれば

いつでもあの頃が

宝石箱の中身のように輝く

過去の大切な時間として

きみから連絡が来た

だから

どうだってこともなかった

もう

俺には俺の人生

きみにはきみの人生

があるから

だけど

きみからの連絡は

あの頃も今も

変わらず

嬉しかった

それ以上は求めないし感じないけど

きみからの連絡は

あの頃も今も

変わらず

嬉しかった だけ

そんなきみと

11時から13時までの

限られた時間のランチ

俺には仕事があるから

あの頃にはなかったけど

あの頃みたいに

この先はないけど

ずっと一緒にいたかった

あの頃と同じ

きみにはきみの人生

俺には俺の人生

この先はない

だけど

この瞬間がずっと続けばいいと

俺は思ってた

きみもたぶん同じだったから

俺はいろいろなことを感じてしまったんだ

俺の人生において

きみとのこれからはないし

俺も望んでないし

きみも望んでない

俺は俺の

きみはきみの

人生があるってお互いわかってる

だから

あの頃と違って

どこまで立ち入って

どこまで深く関わっていいか

わかってるふりしてわからないでいる

今では俺には瑠美がいる

俺は瑠美のことを愛してる

俺は瑠美と俺の人生を全うする

きみもきみの大切な人がいて

大切な子どもがいて

もう引き返せないってわかってる

だけど

そんなきみと

再会して

お互い環境が変わって

その中で

変わらない思いを感じて

その思いを俺は

きみに伝えるわけにはいかないから

ここに残す

あの頃と同じように

文章にして

思いを残してるだけ

金色に近いけど

きれいなきみの髪

変わらず目はぱっちり

化粧は薄いのに

まるで濃いみたいに見える

灰色の丈のちょっと長いセーターに

ダメージジーンズ

足もとは黒いハイカットのコンバース

あの頃

夜中にスケボーした

あの頃

一緒に大学に行った

あの頃

一緒に好きな車で

好きな曲聞いてドライブした

あの頃

俺の胸で泣いたきみ

一緒に自然と涙が流れた

あの頃の

きみの体温は

今でも胸に残ってる

あの頃

きみに起こった辛い出来事

あの頃

そんなこと忘れるように

一緒に乗ったバイク

あの頃

春の終わりの夜

青い草の匂いのする川辺

昼間は歩道のその道を

仲間と俺ときみ

3人で

二輪車で走った

あの頃

あれから

4年か5年ぶりか

もうお互い忘れたと思ってた

でも

お互い覚えてた

お互い必要としてた

でも

もう二人は二人の道を

引き返すことはできない

そんなこと

大人だからわかってる

mi

remember

the time

we are along side

mi

remember

the time

mi

love u

今では

きみに伝えていいこと

今では

ここに残していいこと

言葉を選ばなきゃいけない

だけど

思いは変わってない

きみのこと

好きだということ

かわいいと思うこと

俺のことを必要としていること

触れたいと思うこと

だけど

伝えていいことは選んでる

だって

俺もきみも

あの頃の

boy and girl

ではないから

きみのこと

好きだったで終わってた気がしてた

だって

きみが終わりにしたから

きみのこと

好きだったで終わってた気がしてた

でも

きみもあの頃と同じように

きみも

好きだったで終わってなかった

きみのこと

好きだったで終わろうとしてたのに

はじめて

あの頃の

きみの思いを

わかってあげられる気がしている

ここまで書いても

思いは感情は

言葉が溢れることに

きみの存在を感じる

それは今ではなくて

過去のきみの存在の大きさ

そしてその片鱗を感じた

今日この頃

あの頃

他の女の子と会う約束して

Twitterだったか?

今ではやっていないSNS

におわせた内容を投稿した

そしたら

きみから連絡が来て

「今日は朝帰り?」

って

彼女でもないのに

そんなこと言ってきて

俺がどう思うかわかってたはず

そして

案の定

その夜に

きみを迎えに行った

でも

それまでと違って

なにか違う感情を持って

きみと集合して

車を南に走らせた

「ほんとに来てくれた」

そんなこと言うきみ

来させたのはきみ

と思う俺

そのやりとりと感情が幸せだった

黒いロングのワンピース

黒いサンダルタイプの

ウェッジソールみたいな足もと

髪の毛はあの頃もきれいな茶色

お台場の夜中

そこには若者が

カップル羨ましい」

なんて周りの男女若者集団から言われた

カップルじゃなかったけど

東京の街

埼玉の俺と群馬のきみ

東京の街

そこには綺麗な夜景

夜のストリート

東京の街

そこで俺ときみを感じた

それからは

あっという間に過ぎ

暑い夏を越えて

渇いた秋

終わりの冬

暑い夏

俺の部屋

雨戸は閉じた

午後でも暗かった

夜から朝まで

朝から昼まで

俺の部屋は暗かった

昼過ぎにきみと二人

街にくりだす

デパートのエスカレーター

肩を組んで

デパートのご飯やさん

一緒に選んだ

今思えばなんでもないその時間

その瞬間が永遠に続けばよかった

デパートの帰りの駐車場

秋の乾いた風が

俺たちの夏の終わりを告げた

そして冬には

きみはきみの答えを出した

そして

俺はその答えを

一人、涙を流しながら

受け入れた

あれから

5年くらい

信じられない

止まったまま

また

思い出し

また

過ぎていく

記憶

俺は俺の道を

きみはきみの道を

これからもゆく

俺は俺の道を

きみはきみの道を

これからも