きみのためならかわれるきがする

わたしのことどれくらい好き

きみのその言葉に

的確な言葉は思い浮かばなかった

でも気づいたんだ

きみのためなら

自分の考えもかえられるくらい

きみのことが好きだって

今までは

相手のことより自分のことだった

自分の考えだけを大事にしてた

だけど今は違う

自分の考えは今でもある

でもきみの考えを

聞いて寄り添うことができる

俺にとっては大きなこと

それくらい

きみのことが好きだ

それくらい

好きだよ

瑠美

七夕 短冊 星に願い

やっと俺も30歳になって

相手を思う気持ちとか

素直さだとか

やっとわかってきた

やっとわかって

行動できるようになった

優しさとは

好きという気持ちは

相手を思う気持ち

相手を思い

自分にできることをする

相手を思っていても

自分にできることをしなきゃ

それは伝わらないに決まってる

それは行動にして伝えること

言葉にして伝えること

感情が表情になって伝わること

俺は俺なりだった

相手に伝わって初めて変われたってこと

俺は俺なりだった

だからきっとうまくいかなかった

今は変われてるかな

変えようと頑張ってる

今までに感謝してるから

俺の過去のためにも

今をより明るくできるように

俺は自分を変えて自分が笑う

そして目の前の大切な人を笑顔にする

それが俺の役割

そしてそれを俺の子どもに伝えることが

俺の役割

それが俺の生きる意味

そのために働く

そのために生きる

そのために繋げる

るみちゃんと幸せになれますように

けいちゃんと幸せになれますように

七夕 短冊 星に願い

このまま

言葉

文章

きみへの言霊

きみの横顔が好き

きみの笑顔が好き

きみのふとした瞬間のまぬけな顔が好き

暗闇のきみの顔が好き

俺の隣のきみが好き

俺も完璧じゃない

きみも完璧じゃない

だから

俺はきみの全部が好きだ

きみがきみなら

俺はそれで十分

きみのこと好きな理由だ

きみが病気になっても

きみが寝たきりになっても

きみが精神異常になっても

俺はきみをこれからもずっと好きだ

俺の母ちゃんは乳ガンをきっかけに

気持ちの浮き沈みが激しい

きっと病気だ

だけど

親父はずっとそばにいて

なにも文句も言わず

ただ母ちゃんの横にいる

良いときも悪いときも

それが俺が見てきた

俺が見てる愛情

男と女

夫婦

俺にとって瑠美は

たとえ

しゃべれなくなっても

体が動かなくなっても

瑠美が瑠美なら

一緒にいたいと思える

そんな存在

83412640

ごめんね

俺が生きてきた30年

まっとうなストーリーではなかった

ごめんね

日の当たる思い出じゃない

暗闇でもなかった

木漏れ日とミッドナイト

クリーンじゃなかった

だから真っ黒い人たちに目がいった

でも暗闇に行くには勇気がなかった

俺たちはそんな仲間たち

みんな心は純粋だったから

俺たちは田舎の心の優しい少年たち

田舎の不幸な不良たちではなかった

でも田舎にいたから

不良と優しさの間を俺たちは

葛藤してやってきたんだ

みんな心の底は優しくて

その優しさだけで生きていけるのに

きっとそんな自分に照れてたんだろう

不良とは

優しさのことではないかしら

太宰治の言葉

俺はその言葉に自分を重ねた

何もない不良ではなかった

ただの優しい不良だった

タバコ

安いお酒

女の子

バイク

手持ち花火

改造車

時々

大麻

時々

ハーブ

夜中の

コンビニ

ドンキ

心霊スポット

廃墟

チンピラ

やくざ

あの頃の思い出

ストリート

今でも多いイリーガル

そんな恐怖と隣り合わせ

木漏れ日から暗闇をのぞく好奇心

暗闇と木漏れ日の違いを感じる日々

そこにあったのは

生まれ持った優しさ

俺たちは

優しい不良

優しさだけじゃ照れくさくて

何も持たない不良にはなれなくて

中途半端な

優しい不良だった

まわりにいたイリーガル

わかりあえなかった家庭環境

うちに秘めた優しさ

与えてくれたパパとママ

大人になってもいてくれたパパとママ

大好きなパパとママ

ごめんね

そうやって生きてきてしまった

だせえけど心の中でいきってきた

だせえけど

真面目になんてできなかった

中学校のときの制服の裏地は紫色

親父からもらった

タイトな学ラン

タグには意味のわからない

BLACK CAT

こっそり

素行の良い中学校で着る

親父がくれた

裏地が紫色のタイトな学ラン

それが

優しい不良だった

俺の思い出

心の中でいきってた

優しい不良の俺

はじめてのあの日

2年3ヶ月

きみといた

大人になった俺

大人のきみ

その2年3ヶ月のはじまりは

本庄のあの店

BMWのE60で迎えに行った

俺のはじめてのBMW

シルバーのボディ

ノンスモークガラス

ベージュの皮シート

サンルーフ

20インチの黒のホイール

あの頃のきみは女として好きだった

人としても好きだった

それがいつからか変わった

本庄の居酒屋でおいしいものを

たくさん食べた

お金なんて気にせず

食べたいものを頼んだんだ

お酒もたくさん二人で飲んで

最高だった記憶

そのあとは

はじめての夜

自然だった

きみはたしか

次の日ボードに行く予定で

朝が早かったっけ

それからデートを重ねて

キスをしようとしたときにきみは言った

できないって

あいまいなこの関係じゃできないって

そこで俺はきみにちゃんと伝えたんだ

付き合おうって

今でも覚えてる

足利の織姫公園

帰りの車の中

俺の左手を握るきみの右手

それから月日が経ち

いつ

どこから

歯車が狂ったのかな

俺も

はじめてだったんだ

ちゃんと結婚とか意識して付き合うの

ちゃんと結婚とか意識して働くの

だから

はじめての状況で

わからないことや

かたよった考えになっていったんだ

俺はきみとの先を考えていた

目先よりも長い先を

でもきみは

目先の俺の態度や言動を疑った

この先のだれのために頑張ってるの?って

からしたら愚問だった

決まってんだろ?って

そうやって

いつからかずれていったんだ

おやすみを言われて

はーいと言ったら

おやすみと言わされたりとか

そういう小さなずれだったんだと思う

きみの感覚

俺の感覚

きみは間違っていなかったし

俺も間違っている気がしなかった

ただ

お互いをわかろうとする気持ちが

きっとお互い足りなかったんだ

最後はきみが限界を感じたことがきっかけ

必死に説得したけど

もう俺がきみの気持ちを動かすことは

できなかった

きみの前ではじめて

涙を流した

けいちゃんも泣くんだねって

ずっと前からきみは泣いていたけど

そんな当たり前のことも

きみの前の俺は

してこなかったんだ

それから

俺は前を見て生きていくことを決めた

それからまた

はじめてあの日が来た

瑠美との始まりが

あったかい体温とともに

un me

30歳になった

それなりにいろいろあった

覚えてることもあれば

忘れたこともたくさんある

そうして30歳になった

瑠美とのことはたくさん覚えてる

1ヶ月前

白いトップスに

薄いデニムをロールアップして

ナイキの白いスニーカー

その日瑠美は

大宮に友達のプレゼントを買いに行って

俺の車で日が暮れたあと

ざきちゃんが迎えに行ったんだ

それから

そんなふうにならないと思ってたことが

たくさんだった

俺は別れた日だった

瑠美と初めて会った日だった

それが全てなんだけど

俺はそれをいつまでも忘れないように

言葉に残しておく必要があると感じた

言葉に残して

当たり前じゃないことが

当たり前に感じそうなときに

俺は初心を取り戻したい

ずっとそれで失敗してきたから

瑠美と初めて会った日

瑠美はすぐに帰ると思ってたけど

瑠美は次の日まで一緒にいた

4人で雑魚寝して次の日の朝

瑠美を送って行ったんだ

飲みに行く約束をして

もちろん店はカチドキにした

たくさん話をした

瑠美はたくさん話をしてくれた

嬉しかった

それだけで満足だった

けど

次の店に行った

ピーカブー

地元のあの子に教えてもらった店

そこで話した

お互いにありかなしかの話

俺は酔っ払って

どっちでも良かったし

瑠美と楽しい時間を過ごせただけで

最高に満足だった

これから時間をかけて何かを

積み重ねていくのが瑠美のスタンスなら

それにあわせようと思ったし

そうでないなら

早めにジャッジをして欲しかったんだ

でも瑠美の出した答えは

俺にとって120点の答えだった

終電には帰らない

ありかなしならありだよって

そこからは夢の始まり

今思えば笑えることもあったけど

それは言葉にしたら野暮な話

そうして瑠美との日々が始まった

はじめての約束は富士見のららぽーと

次の約束は森林公園

その次は俺んち

そこで気づいたのは

俺の両親が家にいないタイミング

瑠美と初めて会ったあの日

両親が家にいたらあり得なかった

たまたま両親にとって初めての九州旅行だった

だから今こうやって

瑠美と一緒にいられてる

いろんな奇跡があった

当たり前じゃない

当たり前のように

気持ちは通じたけれど

こうなったことは

当たり前じゃない

俺の人生でもらえた一度のチャンスだと思ってる

だって

女として

人として

初めて

愛せる人だから

そして

そんな

特別な人なのに

俺のことを好きでいてくれる

そんな

優しい人だから

俺はこの出会いと運命と奇跡を

大切にする

前の彼女や今までの元カノや

今までいろんなことがあった女の子には

腹の底から感謝してる

だって

それがなければ

俺はここにいない

だって

それがなければ

瑠美は俺の隣にいない

そんな気持ち

瑠美には全ては伝えない

そんなに

特別な

出会いだったから

瑠美を大切にするだけ

瑠美を大切にする

なんでかは

瑠美には全部は言わない

言ったらまた

だめになるかもしれないから

だめになりたくないから

俺はおれの経験から

瑠美には細かいことは言わないで

目の前の瑠美を大切にするだけ

過去に何があったから

そうなったは説明しない

それは俺の経験がそうさせた

だから

今までよりも

目の前とこれからの瑠美を

愛していくだけ

気持ちのまま

素直に

愛していくだけ

それが

俺が

今までの彼女から

学ばせてもらったことだから

そうやって

出来ないで

悲しませたりとか

おわかれを決断させてしまったりとか

結局

うまくいかなかった理由だから

俺は

瑠美と

一緒にいたいから

そうできるように

俺のしてきた

限りある経験の中から

そう

決断してるだけ

正解か

また失敗かも

わからないけど

俺は30年間生きてきた生き様を

一番大切な人に伝えてるだけ

良い日、旅立ち

きみのアパート

あの頃は毎日そこが帰り道

きみのアパート

きっとこれが最後

忘れ物を取りに

もう夜も遅かったから

早寝のきみに支障を

きたしたくなかった

だから話す時間はなかったから

向かう車の30分

電話で話す時間にした

俺は自分の気持ちを伝えた

きみがいなくなった穴は

誰にも変えられないから

寂しさはもちろんあるけれど

前を向いていくことを決めたのは自分だから

責任持って俺はこれからを大切にするよ

そしたらきみは

そんなこと

思うんだねって

あなたは感情を隠すじゃないって

だから

そんなことを思うなんて

びっくりだって

悲しそうに

泣くのを

我慢してたのに気づいたよ

俺も

涙が流れないように我慢して

電話をしてた

もうお別れを決めて

俺は瑠美を幸せにしたい

瑠美に会えたのもきみのおかげ

だから

感謝してる

けど

そんなに簡単なことじゃないから

いつも

考えないように

努力してる

だって今まで2年3カ月

死ぬ気で一緒にいたんだから

誰にも言わない言葉を

誰にもわかない感情を

誰にも言ってはいけない言葉を

きみにしかわかない感情を

きみに伝えてきたんだから

そりゃあ

あいた穴は大きいに違ってる

だけど

そんな俺をきみは想像してなかった

俺だって人間だからさ

そういう感情はあるよって言ったら

びっくりしてたね

それがわかりあえなかった

ずれ

それが伝わらなかった

ずれ

きみは悪くない

俺も悪くない

ただ

お互いにとってお互いでなかったんだ

離れると

一緒にいた記憶を思い出して

なぜだか

美化してしまうね

その当時

大切にできなかったくせに

なぜだか

美化してしまうんだ

でも今は違う

瑠美と見る景色を永遠にしたいから

瑠美といる時間を大切にしたいと思う

ずっと一緒にいたいから

ずっと一緒にいる方法を考えている

ずっと一緒にいたいから

ずっと一緒にいる方法を考えている

それがすぐに来るように

瑠美が不安にならないように

そんなことを思っている

一つの恋が終わった

終わりは始まり

始まりは永遠に近づいている

俺が死んだら

瑠美と一緒の墓に入れてほしい

瑠美が死んだら

俺も一緒の墓に入れてほしい

そんな気持ち

そんな

優しい

気持ち