水は空から来て

山に降り

川になって流れ

海に続く

また

水は空から来て

山に降り

川になって流れ

海に続く

命もまた同じ

命もまた繰り返し

また戻り

また終わる

月日は百代の過客にして

また行き交う年もまた旅人なり

俺に与えられた今は

どこからか流れてきて

そして

また過ぎていく

その流れから見る景色は

俺の目にのみ映る

繰り返し

流れながら

その一瞬は

たった一つ

たった一回しか

流れることのできない

一生という人生の流れ

淀んで

留まった時もあった

流れ流れて

ひとひらの花びらには

気づきもしなかった時もあった

そして今

きみとふたり

流れるこの川

俺が必ず守る

なにがあっても

流れが急で

右往左往

ぶつかりながらでも

俺は俺のふところのきみを守り

そして

ふたりの命が生まれたら

もっとふところを大きくして

必ず守る

そうやって守られてきたから

そうやって守っていくだけ

そしてそれを伝えていくだけ

水は流れる

命は流れる

そして繰り返し

そして伝わる

俺という今へ